泥亀

泥亀と聞いて、あ~、あれねとすぐに
分かる人は、かなりの料理通ですね。

辰巳芳子さん。

この方がかなり以前に朝日の毎日曜日の新聞に
料理を担当されていて、せっせと切り取っていました。

特に目新しい料理というわけではないのですが、
作り方の説明よりもその料理の背景とか、作るときの
心構えとか歴史とか、そういった説明がすばらしかったの。

読むだけで、食べている様子とか味とか、はっきりと
想像できるような感じがして。

文章がうまいと言うような生やさしいんじゃなくて、
氣迫が違うの。
背筋がピシッと伸びるみたいな。

私みたいにいい加減な人間は、辰巳芳子さんの教室に
習いに行ったら、即、破門されて、塩を撒かれそう。

いろんな料理の切り抜きを整理していても、
辰巳芳子さんのは捨てられないのよ。

捨てないならちゃんと作れよってことで、給食で
泥亀をメニューに入れてみました。

だれも、知らない~

和食の料理の命名が素晴らしいと思うのは私だけじゃないよね。

茄子のごま味噌和えのことを泥亀と命名した日本人の
感性が卓越。

黒ごまと味噌の和え衣を泥に見立てて、茄子のつやっとした
皮を沼にいる亀の背中に見立てているんです。

もう、すばらしいとしか言いようがないよね。

茄子、実はあまり好きじゃない野菜なの。

なので、給食にもあまり使いません~

色んな野菜を食べろ!と普段言うくせに、いけんよねぇ

でも、この泥亀は名前に惹かれてるので、時々作ります。

給食に出したら、園児たち、どんな反応するかしら♪

予想通り、
どろぉぉ!?

いやだぁぁぁ!

まあまあ、そう言わずに食べてみなさいと言っても
見かけが黒光りしてるし、まずそう・・・

子どもが喜びそうな見かけじゃない。

これで、飛びついてくる方が不思議。

こっちは和え衣をたっぷりかけたので、泥感満載。

渋々、園児たちは食べましたが、素直な子は、
あらっ?!おいしい!もっと食べるぅ~

先入観持ちすぎな子は、食べ終わっても、おえ~とか言ってる。

だって、和え衣には砂糖も少し加えてるし、白みそも使ってるし
かなり甘めな味なのよ。

見かけによらず、子どもでも食べられる味なの。

最近、偏食が始まった1歳の赤ちゃんが、意外なことに
泥亀に飛びついて、わしわし食べてくれました💛

ありがとう~
感激です。

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